今回は、真空成形の流れを見ていただきながら、型の形状についての特徴などをまとめてみました。

真空成形の型には、材質はアルミ型、樹脂型、木型といろいろありますが、型の形状で分けると、凸型(トツ型)と凹型(ヘコ型)があります。
凸型は真空成形で作りたい形状が突き出た形の型。
凹型は真空成形で作りたい形状が凹んだ形の型。です。

樹脂シート(PP・PE・PVC等々)をヒータで加熱し軟化させます。
もちろん型も成型条件に従い温めておきます。

真空成形の型には、真空穴という、空気が抜ける小さな穴が開けてあります。
そこから空気を吸引することにより、型の上でとろけた樹脂シートが型に沿うようにピタッと貼りつきます。
これこそが真空成形です。ちなみに、空気を吸引する成型法だから、英語ではvacuum forming(バキュームフォーミング)と言います。

樹脂シートがピタッと貼りついた型から成形品を離型させると真空成形されたシートが出来ます。
必要以外の部分を型抜き・トリミングして、必要部分が真空成形製品となります。

これで真空成形品の完成です。
凸型、凹型で一見同じ製品が成型されましたが、さてさて、凸型、凹型はどのように違うのでしょうか?
どのように凸型、凹型を選択すればよいのでしょうか?
完成品の違いを見てみましょう。

真空成形は、インジェクション成型のように上下の型で挟み込むのではなく、1つの型に樹脂を吸着密着させて形状を出します。
よって、樹脂シートの型あたり面は型の形状がある程度忠実に出現しますが、型あたり面ではない面は、くっきりとした形状は出ておらずなだらかな形状になっています。
このような形状の出具合の差を踏まえ、成型品の内側の寸法を正確に出したい場合は凸型、成型品の外側の寸法を正確に出したい場合は凹型を選択します。電子機材や精密部品でガタツキ無くトレーに収めたいといった場合は、凸型。外側の形状・模様・外観重視といった場合は凹型を選択します。

凸型と凹型、どうやって選ぶ?

凸型の特徴

  • 成形品の内側寸法を重視、内側寸法に正確さを出すことが出来る
  • 中央部が比較的肉厚になる

凹型の特徴

  • 成形品の外側寸法を重視、外側寸法に正確さが出すことが出来る
  • 深さがある製品ではプラグアシストが使える

凸型凹型の選択

どうやって凸型と凹型を選択するのでしょうか?結論としては、形状次第、製品に要求される仕様次第ということになります。
外寸重視なのか、内寸重視なのか、どこの肉厚を重視するのか・・・やはり形状次第、要求仕様次第、適宜見極め、選択していくということになります。
迷ったときは、サトウパックにご相談ください!!